「ナインスターズに感謝して黙想!」
オレンジボール大会激闘の翌日、成城エンジェルスナインの一日は黙想から始まりました。今日は、昨日対戦した区内チームへの感謝から。
「昨日は素晴らしいゲームだった。あきらめないことの大切さを学べました。誰のおかげだと思う?」
「◯◯!」
「◇◇!」
活躍した子どもの名前があがります。0-7からの逆転サヨナラ勝ち。8点はすべて打点。しかも最後の5点は最終回ツーアウトから連打でした。
「うん、それもあるね、ほかには?」
しばらく考える選手たち。今朝も寒波冬晴れの明正小、気温は4℃です。
「素振り?」
「そうそう、努力な。それは感謝すべきこと3つのうちのひとつ。あとふたつ」
また沈黙。
「ランナー?」「え、俺?」
笑い…
「いやちがう。いつも黙想で誰に感謝する?」
「あ、お父さんお母さん」
「そう。昨日だって、朝からずっと、野球ができるようにお世話して下さった大人がいた。みんなの保護者であり、審判の方々、連盟の方々…もう一つ、試合ならではの大切な存在があるんだけど」
「…」
これはさすがに分からない。
「相手だね。素晴らしい相手に巡り会ったから、素晴らしい試合になった。そこに感謝しよう。俺たちも去年の連盟決勝では悔しい涙を流した。だから、相手の気持ちわかるだろう。きっと今日も練習してる。俺たちも、しっかり練習しよう」
相手チームに感謝する10秒の黙想のあと、足を揃えてランニングが始まりました。
子どもの野球です。大人が熱くなる必要はないんです。楽しく遊ばせておけばいい。だけど、胸がアツクなることはあります。「子どもなのにすごいなあ、成長したなあ」と。そうした週末の舞台をつくっている連盟の方、他チーム指導者の皆さまに敬意を表したいと思います。
そして、少し野球に興味を持ってくださっている皆さん、一度体験にいらっしゃいませんか。チームスポーツとしての世田谷区の野球は、素晴らしい総合体育だと思います。こちらから、ご都合をお聞かせください!